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北方四島での調査

1302141.JPGこの写真は択捉島でトド調査をしている模様です。
1999年が最初で200年から本格的に日本とロシアで生態系調査を行いました。笹森氏が参加したのは2000年~2005年の6年間。鯨類担当で調査したそうです。
その後開発が進んで密猟や開発などで環境が変わってしまったそうですが、当時は彼らにとってそこは楽園でした。
ラッコはそのへんにプカプカしていたそうです。
鯨類もネズミイルカ、カマイルカ、イシイルカ、マッコウクジラ、ツチクジラ、シャチなどなど・・・たぶん羅臼と種類はあまり変わりないと思ったそうですが、密度がすごい。数が多い。
彼らにとってはエサが豊富なのが一番重要なことなのです。
とにかく船を走らせるといろいろと会ったそうです。
記録用紙がいくらあっても足りないほど。
択捉のまわりはシャチの巣みたいだったと。
シャチの群れごとに少しずつ性格が違うのもわかりました。
でもなにせ数が多いのです。
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択捉島のシャチの群れ

それから月日がたっているので彼らがそこに生きているのかが不安とおっしゃっていました。
また行きたいけれど・・大変なことが多いそうです。まず入るまでにも大変。
お金もかかるし、みんな研究者はやりたいと思っているけれどなかなかできないのが現状とか。
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択捉島の光景に溶け込むシャチの群れ

2000年に北方四島にいたシャチが釧路にいることもわかったそうです。何年かたって再会したのです。
リーダー格のボスで、模様も何もかもカッコ良いのです。男前。行動もおとこっぽい。男気がある。「たぶん覚えていてくれていると思う、船のことは」とおっしゃっていました。
・・ただマイクでしゃぺっているのでその声を覚えていてくれるかも・・なんて淡い期待を抱きつつ。
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尾びれをあげるマッコウクジラ

やはり何を考えているのか、話したいと思うそうです。コミュニケーションとれたら・・と。
以前シャチのこどもが船に遊びにきたそうです。ひっくりかえって遊んでいたので
「何してるの」と言ったら「キュウ~~~」ってかえしてくれたそう。
意味はわからなかったそうですが明らかに声に反応したのは確かだったそう。
その時はとても嬉しかったそうです。
「調査員として科学的に見なくてはならないが、そもそも文系なのでどうも主観が入ってしまうんです」
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北海道では絶滅が心配さているエトピリカも択捉には当時はたくさんいました。

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