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絶滅宣言が出されたヨウスコウカワイルカ

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笹森氏はタイや中国にも以前調査で行かれました。
上の写真はタイでの調査風景です。そのタイではジュゴン、
中国はヨウスコウカワイルカとスナメリというイルカの調査です。
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写真は揚子江流域にある自然保護区のスナメリたちです。

ヨウスコウカワイルカはとっても変わっているそうです。
生息環境が悪化したり、食べ物として食べられていて気がつかないうちに絶滅の危機に瀕していました。笹森氏は平成10年に最初に調査に入り、その後2年おきに4回ほど行かれたそうです。
結局2006年に7カ国合同で調査をしました。日本は音、アメリカとイギリスは目、スイスは水質の調査。他にドイツとカナダ、中国が参加したそう。
いったいどれ位の数がいるのか?いないのか?42日間にわたり笹森氏も船で暮らしたのです。
上流から出て上海までおりてまた同じ道を戻る・・・結果は一度も見つけられず。
その調査で中国政府が絶滅宣言を出したそうです。

ヨウスコウカワイルカはそこにしかいなかったのです。どんなイルカなのでしょう?
普通のイルカは口があまりでていません。口が長いのはハンドウイルカ、それよりも長いのです。
目はほとんどなく点みたい。頭はでこっぱち。
揚子江はまるでココアみたいに濁った川。視界がきかないので目が必要ないのです。獲物はでこっぱちのところに超音波を集めて発射し、反響で受け取り長いくちばしでエサをとるそうです。
当時を振り返って・・「可愛くて、美しいイルカだった」と。
笹森氏は実際に保護しているヨウスコウカワイルカを見たことがあるそうです。
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写真は中国科学院で保護されていたヨウスコウカワイルカの”チーチー” 右は笹森氏を見に来た”チーチー”

タイはジュゴンの探し方のテストで行かれました。目と音で探したそうです。そこにはピンクドルフィンという可愛いイルカもいたそうですがスルー。ちょっと残念そうでした。
基本的に鯨類を探すのは目と音。
逆に考えると、まだまだ調査の手法も含めてこれから伸びる可能性のある分野なのです。

下の写真は、中国科学院で飼育されているスナメリの母子(手前が子供)
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